かこさとし先生を探せ
わたしには、いくつかの大好きな絵本があって
子供の時分から持っているものもあるし、大人になってから
古本屋さんで買い直したりしたものもあります。
好きな絵本は、何度も何度もページを開きます。
文字があるものも、無いもの、日本のもの外国のもの色々。
その中には、大好きな同じ作者のものもいつかあったりして
お気に入りの作家さんは幾人かいます。
かこさとしさんもその一人。
本によっては、ひらがな表記だったり「加古里子」と漢字だったり
最初、「里子」が「さとこ」だと思い、女の人なの?男の人なの?と
わからなくなったりしました。
最初に方に出会った加古さんの作品は
「とこちゃんはどこ」
さく:松岡享子/え:加古里子/福音館/月刊こどものとも169号/1970
80年台後半に流行った、「ウォーリーをさがせ」よりもっと前からあった
ゲーム性のなる楽しい絵本。おまつりの縁日や海水浴場、巨大なデパート
に沢山の人々が書かれたページから主人公のとこちゃんを探す物語です。
もう少し大きくなってから、小学校3年生か4年生の頃でしょうか?
学芸会で、かこさとし作「どろぼうがっこう」の劇をやることになり
私は、この本がとっても好きなのでうれしくてしょうがなかったです。
演劇というのがちょっと恥ずかしいと思いましたが、大好きな作品の一部に
なるような感じがして、とてもはりきっていました。
こちらは、文字ももうちょっとあって読み物に近いんですけど、とにかく
発想がすごい。先生も生徒もどろぼうで、結末の衝撃的ですがコミカルで
憎めないというか、現実の学校は嫌いでしたがこの学校なら通いたいと
思っていたので、端役の生徒役ですが、願ったり叶ったりといううやつでした。
セリフも「へい!かしこまりやした!」みたいな一言しかないような小さい役
でしたが、風呂敷を頭にかぶり、鼻下の人中で結び気合いれて、あんなに腹から
声を出したことないんじゃないかっていうくらい、やりきりました。
大人になってから、かこさとしさんが絵本作家だけじゃなくて
工学博士で技術士で科学畑の人でもあることを知りました。
いろんな物の断面図だけを書いた
「だんめんず」作:かこさとし/福音館/かがくのとも/1973
Google Earthも真っ青な、川の源流から海まで描いちゃう絵巻絵本
童心社の「かこさとし からだの本」シリーズは名作揃いでタイトルも
クールなものが多いですが特に好きなのは虫歯のやつ
身近でポップに理系を教えてくれてたんだと改めて思いました。
知らない絵本もまだまだ沢山あるので、久々かこさとし絵本を
集める旅をしたいです。
まずは、「だんめんず」の続編的作品
韻の踏み方が絶妙な「だいこん だんめん れんこん ざんねん」を
探したいと思います
かこせんせいありがとうございました。